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ARABIA/アラビア Kilta/キルタ コーヒーカップ(ソーサーなし) ブラウン 001
Kilta/キルタは現在も生産されるTeema/ティーマ(1981-)の前身となったモデル。耐久性があって、庶民でも気軽に使えるものを、という視点でカイ・フランクが1953年に生み出したシリーズです。
それまでのテーブルウェアは高級かつ上品なデザインで、一式揃えるのが一般的でしたが、キルタは他の食器との組み合わせや機能性を考慮し、ベーシックでモダン、気取らない雰囲気をまといました。
1974年に生産終了、その後色や形はほぼTeemaに引き継がれましたが、大きな違いは素材。Teemaが磁器なのに対してKiltaは陶器なので、独特の土の温かみや手作り感を味わうことができます。シェイプは少しシャープになりました。
また、キルタには「Kilta Graze」とも呼ばれる独特の釉薬が使われており、ムラやにじみが出てぼんやりとしたやわらかい色合いが楽しめます。
こちらのコーヒーカップ&ソーサーはソーサーに凹みがなく、小さなプレートとしても使えるところがキルタの機能性の一面を表しています。現地で買い付ける時もセットでも単品でも良いというスタンスのショップもあるほど。
ブラウンは赤茶色に近く、まろかな色合いがKilta Grazeらしいカラーです。フチが白っぽくなるのもこの色の特徴で、カタログに載らなかった試作品とも言われています。
メーカー: | ARABIA/アラビア |
シリーズ: | Kilta/キルタ |
デザイナー: | Kaj Franck/カイ・フランク |
年代: | 1953-1974 |
サイズ: | カップ/W9.7(取っ手含む)×φ7.9×H5.6cm 容量約140ml |
コンディション: | 持ち手上部やソーサーフチに異物の付着、カップの内外に細かい傷が多少あるものです。 |
1873年にヘルシンキ郊外のアラビア地区に設立されたARABIA/アラビア。
1900年のパリ万国博覧会で金賞を受賞したことで一躍世界に名が知られるようになりました。
世界恐慌や二度の大戦を国内生産へのシフトで乗り越え、フィンランド内で確固たる地位を築いていきました。
大きなターニングポイントは、1945年にKaj Frank/カイ・フランクを製品開発の職に任命したこと。
以降、数多くの優秀なデザイナーによって魅力的なプロダクトが生み出されてきました。アラビアの特徴は、高い表現力による独特な絵付と、庶民の生活に重点を置いた使いやすく実用的なフォルム。
日照時間が少なく、家の中で過ごすことが多い北欧の家庭に受け入れられるべく、さまざまな知恵が絞られてきました。歴史が育んできたタイムレスで美しいデザインは色褪せること無く、世界中で愛され続けています。
アラビア製品の心地良さを、ぜひ実感してみてください。
ユーズドということ
この商品は、北欧の一般家庭などで実際に使われていたものです。したがって、カトラリーの跡やくすみ・色あせ、食器洗浄機使用による細かいキズが見られる場合がございます。製造時の出荷基準について
当時の出荷基準および製造技術などにより、釉薬のとび、気泡、鉄分による細かい黒点、貫入(釉薬のヒビ)などが見られる場合がございます。また、多くの陶磁器の裏面には、焼成時の支柱跡が3ヶ所見られることがあります。陶磁器・ガラス製品の個体差について
焼成時の条件や釉薬、手描きということで同じ商品でも色合いや模様が異なることがあります。・について、目立つものはコンディション欄にてご説明していますが、明記しきれない小さなキズ・汚れがあることがございます。
について、違いが大きいものは別の商品として掲載していますが、在庫が2以上の場合は1点1点微妙に風合いが異なることもございますので、北欧ヴィンテージ食器の特性としてご理解いただいた上でお買い求め下さい。
※ヴィンテージ食器については、当店は食品衛生法が求める検査を行っておらず、「装飾品」としての輸入・販売となります。