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TOP > 【2025.03.14掲載】ARABIA・Reliefi、ダブルハンドルマグ
ARABIA/アラビア Richard Lindhデザイン ダブルハンドルマグ 005
Richard Lindh/リカルド・リンドがデザインした、ARABIAのダブルハンドルマグ。
Ruskaのような質感の釉薬はモスグリーンが基調ですが、茶色が強かったり青緑色の部分があったり、個性豊かで味わい深い仕上がりです。
巷でグリーンルスカと呼ばれる特殊なRuskaと似た色のようにも思えます。
ダブルハンドルは子ども用のイメージですが、こちらは高さがあって子どもには使いづらそうなのが謎。持ち手の用途よりは、線対称のフォルムの面白さを重視したのかもしれません。
底面の直径は上部+2〜3mmと、わずかに広がっているのもミソ。
花瓶としても使える形で、渋くてしっとりした雰囲気なので、鮮やかな花よりは落ち着いた色味や控えめな花、ドライフラワー、野草、枝ものなどが似合うと思います。
バックスタンプは特殊なタイプで、WÄRTSILÄはARABIAの親会社、Tammisaaren PosliiniはおそらくTammisarri(スウェーデン語名:Ekenäs)という町の製陶工場。
Turun Posliini(Turkuの製陶工場)のタイプもあるのですが、何かの記念か、その工場で作られたしるしなのかもしれません。
メーカー: | ARABIA/アラビア | |
シリーズ: | ||
デザイナー: | Richard Lindh/リカルド・リンド | |
年代: | 1970年代 | |
サイズ: | W13(持ち手含む)×上部φ7×H11cm 容量約280ml | |
コンディション: | 傷はわずかで、全体的に良好なヴィンテージコンディションです。 | |
注意事項: | ※微細な点や付着物、素地や釉薬の粗さ、気泡跡、歪み、色ムラなどが発生しやすいシリーズですが、全ての画像を用意したり説明したりしませんのでご了承ください。 ※持ち手を接着した部分の内側は、必ず緩やかな凹みが発生します。 |


1873年にヘルシンキ郊外のアラビア地区に設立されたARABIA/アラビア。
1900年のパリ万国博覧会で金賞を受賞したことで一躍世界に名が知られるようになりました。
世界恐慌や二度の大戦を国内生産へのシフトで乗り越え、フィンランド内で確固たる地位を築いていきました。
大きなターニングポイントは、1945年にKaj Frank/カイ・フランクを製品開発の職に任命したこと。
以降、数多くの優秀なデザイナーによって魅力的なプロダクトが生み出されてきました。アラビアの特徴は、高い表現力による独特な絵付と、庶民の生活に重点を置いた使いやすく実用的なフォルム。
日照時間が少なく、家の中で過ごすことが多い北欧の家庭に受け入れられるべく、さまざまな知恵が絞られてきました。歴史が育んできたタイムレスで美しいデザインは色褪せること無く、世界中で愛され続けています。
アラビア製品の心地良さを、ぜひ実感してみてください。

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