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ARABIA/アラビア Kalevala/カレワラ イヤープレート 1999年 003
フィンランドに古くから伝わる神話・伝説・詩を集めて出版された国民的叙事詩、『Kalevala(カレワラ)』のワンシーンを描いたアラビア社のイヤープレートです。
デザインしたのはライヤ・ウオシッキネン。彼女のテーブルウェアのデザインとは一見雰囲気が違いますが、よく見ると彼女特有の優しいタッチが感じられます。
例えば、人間だったら70〜80年代のクリスマスプレート、動物や魚は101周年 記念プレート、花模様はRypaleやAhmetに似た描写が見られます。
それらをアラビアらしいコバルトブルーや茶色の配色でまとめているのですが、茶色い部分はルスカと同じような釉薬で、同じ年でも色に個体差があります。
裏にはフィンランド語・スウェーデン語・英語でのシーンの説明があり、フィンランド以外でも人気を博したコレクターズアイテムでした。
カレワラのイヤープレートは1976年から1999年までの24種類が作られましたが、初年度の1976年、製造の設備に問題があったと言われる1988年、フィンランド経済が不況に陥って生産数が少なかった1990年代のものは、それ以外に比べて2〜3倍の値段がついている希少なものです。
こちらの1999年は、シリーズ最終作のもの。
ポホヨラに住む魔女・ロウヒとの、サンポ(打出の小づち)をめぐる戦いが終わって平和が訪れたあと、ヴァイナモイネンは泣いているシラカバの木に出会います。人々に皮をはがされたり薪にされたりと不幸を嘆くシラカバをなぐさめて、この木でヴァイナモイネンはカンテレ(フィンランドの弦楽器)をこしらえてシラカバを幸せにしてあげようと考えました。
ひと夏をかけて作ったカンテレをヴァイナモイネンが奏でると、人々は喜びに浸り、森の生き物は聞きほれ、鳥は飛びまわって讃え、魚たちや虫たちも近づいてきました。ヴァイナモイネンは2日間休まずにカンテレを弾いた、というカレワラのクライマックスとも言えるシーンです。
150周年記念の大きなプレート(1985年製造)と同じシーンだと思われますが、そちらは1835年に成立した『古カレワラ』の150周年。
1999年のプレートは1849年の『新カレワラ』150周年記念で作られたものです。
『Kalevala』の登場人物・内容については、こちらをご覧ください。
「Wikipedia 『カレワラ』」
メーカー: | ARABIA/アラビア | |
シリーズ: | Kalevala/カレワラ | |
デザイナー: | Raija Uosikkinen/ライヤ・ウオシッキネン | |
年代: | 1999 | |
サイズ: | W20×D2×H20cm 重量約650g | |
コンディション: | 少々の作りの粗さがあるのを考慮した価格。 傷はわずかで、全体的に良好なヴィンテージコンディションです。 | |
注意事項: | ※微細な点や付着物、素地の粗さや気泡痕、色ムラや塗りムラなどが発生しやすいシリーズですが、全てを図示したり文章で説明したりしませんので予めご了承ください。 1枚目の画像は一般のプレート類より大きく写しています。サイズにご注意ください。 |


1873年にヘルシンキ郊外のアラビア地区に設立されたARABIA/アラビア。
1900年のパリ万国博覧会で金賞を受賞したことで一躍世界に名が知られるようになりました。
世界恐慌や二度の大戦を国内生産へのシフトで乗り越え、フィンランド内で確固たる地位を築いていきました。
大きなターニングポイントは、1945年にKaj Frank/カイ・フランクを製品開発の職に任命したこと。
以降、数多くの優秀なデザイナーによって魅力的なプロダクトが生み出されてきました。アラビアの特徴は、高い表現力による独特な絵付と、庶民の生活に重点を置いた使いやすく実用的なフォルム。
日照時間が少なく、家の中で過ごすことが多い北欧の家庭に受け入れられるべく、さまざまな知恵が絞られてきました。歴史が育んできたタイムレスで美しいデザインは色褪せること無く、世界中で愛され続けています。
アラビア製品の心地良さを、ぜひ実感してみてください。

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