TOP > クリーマー
TOP > 【2020.3.13掲載】ARABIA/アラビアのヴィンテージ
TOP > Baltic Sea/バルティック シー
ARABIA/アラビア Baltic Sea/バルティック シー クリーマー 001
ARABIA社・"Baltic Sea/バルティック シー"のクリーマーです。
Baltic Sea(=バルト海)はフィンランド南西部からコペンハーゲンの南あたりの海域のこと。(ヘルシンキの南はフィンランド湾、トゥルク以北のフィンランド・スウェーデン間はボスニア湾)。
内側にはブルー系、外側にはグリーン系の2色を使っていますが、これは潮目(しおめ=潮の境目)を表現しているのかもしれません。潮目は密度や水温・塩分が異なる2つの「水塊」がぶつかり合ってできるもので、水の色もはっきりと違って見える場合があります。バルト海からは少し離れますが、デンマーク・ユトランド半島の北端、Skagenのあたりでは北海との潮目がくっきり見えるそうです。
特にプレート類はリムと中央部分がはっきり色が異なるものが多いようです。
釉薬の成分や焼成温度の違いなどによって、ブルー部分は明るい色から暗い色まで、グリーン部分は青っぽかったり、ブルーグリーンだったり黄緑色だったり。時期や天候によって見え方の変わる海の色も取り入れられたかのようで、個体差があって非常に味わい深いデザインです。
フォルムはRuskaなどにも使われたARABIAの定番・Sモデルが使われていますが、デコレートデザイナーは不明。
バックスタンプは1982年から使われたもので、製造時期は1988-1994年という話もありますが、"Baltic Sea"という名前自体も通称かもしれません。希少なのか情報が少ないので何とも言えないところです。
メーカー: | ARABIA/アラビア | |
シリーズ: | Baltic Sea/バルティック シー | |
デザイナー: | Ulla Procope/ウラ・プロコッペ(フォルムのみ) | |
年代: | 1980年代-1990年代 | |
サイズ: | W12.5×φ10×H7cm 容量約270ml | |
コンディション: | 外側とフチ近くにわずかな傷がありますが、目立たないもの。全体的に良好なヴィンテージコンディションです。 |
1873年にヘルシンキ郊外のアラビア地区に設立されたARABIA/アラビア。
1900年のパリ万国博覧会で金賞を受賞したことで一躍世界に名が知られるようになりました。
世界恐慌や二度の大戦を国内生産へのシフトで乗り越え、フィンランド内で確固たる地位を築いていきました。
大きなターニングポイントは、1945年にKaj Frank/カイ・フランクを製品開発の職に任命したこと。
以降、数多くの優秀なデザイナーによって魅力的なプロダクトが生み出されてきました。アラビアの特徴は、高い表現力による独特な絵付と、庶民の生活に重点を置いた使いやすく実用的なフォルム。
日照時間が少なく、家の中で過ごすことが多い北欧の家庭に受け入れられるべく、さまざまな知恵が絞られてきました。歴史が育んできたタイムレスで美しいデザインは色褪せること無く、世界中で愛され続けています。
アラビア製品の心地良さを、ぜひ実感してみてください。
ユーズドということ
この商品は、北欧の一般家庭などで実際に使われていたものです。したがって、カトラリーの跡やくすみ・色あせ、食器洗浄機使用による細かいキズが見られる場合がございます。製造時の出荷基準について
当時の出荷基準および製造技術などにより、釉薬のとび、気泡、鉄分による細かい黒点、貫入(釉薬のヒビ)などが見られる場合がございます。また、多くの陶磁器の裏面には、焼成時の支柱跡が3ヶ所見られることがあります。陶磁器・ガラス製品の個体差について
焼成時の条件や釉薬、手描きということで同じ商品でも色合いや模様が異なることがあります。・について、目立つものはコンディション欄にてご説明していますが、明記しきれない小さなキズ・汚れがあることがございます。
について、違いが大きいものは別の商品として掲載していますが、在庫が2以上の場合は1点1点微妙に風合いが異なることもございますので、北欧ヴィンテージ食器の特性としてご理解いただいた上でお買い求め下さい。
※ヴィンテージ食器については、当店は食品衛生法が求める検査を行っておらず、「装飾品」としての輸入・販売となります。