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ARABIA/アラビア Emilia/エミリア ミニプレートA(男女) 001
ライヤ・ウオシッキネンがデザインしたARABIAのEmilia/エミリア、直径約9cmのミニプレートです。
40年近くARABIA社で勤めた彼女の初期の作品で、彼女の一番の特徴である繊細さがよく出ています。
シンプルに黒いプリントだけで表現したことで、派手にはならずに、その細かい描写をそのまま味わうことができます。
興味深いのは、カップ&ソーサーやTVセットが違うフォルムで数種類作られたり、蓋付きのジャーや三角形のボウルなど様々な形で作られたこと。それだけ、力の入ったシリーズだったのでしょう。
アイテムごとにデザインが違うのも魅力ですが、必ず人間が描かれています。こちらはパラソルの下でお茶をする男女ですが、よく見ると女性の顔が少し困っているようにも見えてきます。この2人の関係性など、想像力を掻き立てられる細かい表現ですね。
後ろの建物はフィンランドっぽくなく、塔の上部が丸いのでモスクワかどこかの都市のようにも見えます。
なお、これと同じようなものが40種類ほどあるようですが、一説によるとEmiliaシリーズとしてはこれを含む3種類だけという話があります。それ以外は"Pohjola"というシリーズ名だそうで、テニスや釣り・スキーをしていたり、様々なシーンが描かれています。
高台には穴が空いているので、紐や針金を使って壁に掛けられるようになっています。
メーカー: | ARABIA/アラビア |
シリーズ: | Emilia/エミリア |
デザイナー: | Raija Uosikkinen/ライヤ・ウォシッキネン |
年代: | 1957-1966 |
サイズ: | φ9.3×D1.7cm |
コンディション: | 微細な点やプリント付着はありますが、目立つ傷・汚れは無く、全体的に良好なヴィンテージコンディションです。 |
1873年にヘルシンキ郊外のアラビア地区に設立されたARABIA/アラビア。
1900年のパリ万国博覧会で金賞を受賞したことで一躍世界に名が知られるようになりました。
世界恐慌や二度の大戦を国内生産へのシフトで乗り越え、フィンランド内で確固たる地位を築いていきました。
大きなターニングポイントは、1945年にKaj Frank/カイ・フランクを製品開発の職に任命したこと。
以降、数多くの優秀なデザイナーによって魅力的なプロダクトが生み出されてきました。アラビアの特徴は、高い表現力による独特な絵付と、庶民の生活に重点を置いた使いやすく実用的なフォルム。
日照時間が少なく、家の中で過ごすことが多い北欧の家庭に受け入れられるべく、さまざまな知恵が絞られてきました。歴史が育んできたタイムレスで美しいデザインは色褪せること無く、世界中で愛され続けています。
アラビア製品の心地良さを、ぜひ実感してみてください。
ユーズドということ
この商品は、北欧の一般家庭などで実際に使われていたものです。したがって、カトラリーの跡やくすみ・色あせ、食器洗浄機使用による細かいキズが見られる場合がございます。製造時の出荷基準について
当時の出荷基準および製造技術などにより、釉薬のとび、気泡、鉄分による細かい黒点、貫入(釉薬のヒビ)などが見られる場合がございます。また、多くの陶磁器の裏面には、焼成時の支柱跡が3ヶ所見られることがあります。陶磁器・ガラス製品の個体差について
焼成時の条件や釉薬、手描きということで同じ商品でも色合いや模様が異なることがあります。・について、目立つものはコンディション欄にてご説明していますが、明記しきれない小さなキズ・汚れがあることがございます。
について、違いが大きいものは別の商品として掲載していますが、在庫が2以上の場合は1点1点微妙に風合いが異なることもございますので、北欧ヴィンテージ食器の特性としてご理解いただいた上でお買い求め下さい。
※ヴィンテージ食器については、当店は食品衛生法が求める検査を行っておらず、「装飾品」としての輸入・販売となります。