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ARABIA/アラビア Kartano/カルタノ エッグカップ 005
エステリ・トムラがデザインしたARABIAのKartano/カルタノ、珍しいエッグカップです。
ファエンツァなどにも使われたベーシックなEHモデルに、黒のドット/ライン模様と茶色のラインだけというシンプルな構成ですが、さすがのエステリ・トムラ作。
慎ましくもかわいらしい雰囲気で、なぜでしょう、色味が少ないのに全然寂しい雰囲気がありません。マリメッコのMuija/ムイヤにも共通するようなイメージで、ちょっと和柄のようでもり、フィンランドと日本の感覚が近いような気にさせられます。
草花を華やかに描いたり派手な彩色を得意とした彼女の作品群の中では異質の存在で、「引き算」したシンプルなデザインへのチャレンジだったのかもしれませんね。
ちなみに「kartano」とは、貴族の荘園・領地のこと。想像できないような巨大な敷地にとてつもなく大きな建物がそびえていて、玄関だけで何十畳もあるという世界です。
どういう意味を込めたかはわかりませんが、エステリ・トムラのことですからきっと花か木の実をデフォルメしたものでしょう。
製造年数は1973-1976と3年ほどで、元々の数が少ないのか現地でもあまり見つけにくい感覚があります。
メーカー: | ARABIA/アラビア | |
シリーズ: | artano/カルタノ | |
デザイナー: | Peter Winquist/ぺテル・ウィンクヴィスト(フォルム) | |
Esteri Tomula/エステリ・トムラ(デコレート) | ||
年代: | 1973-1976 | |
サイズ: | φ6.2(上部)×φ4(内径)×H4.2cm | |
コンディション: | 外側に線が見えますが、成型不良によるもののようで、しっかり釉薬が掛かっており心配はありません。価格への影響は無いものです。 内底に微細な点、フチ全体的に細かいシミが多めに見られますが、全体的には良好なヴィンテージコンディションです。 |
1873年にヘルシンキ郊外のアラビア地区に設立されたARABIA/アラビア。
1900年のパリ万国博覧会で金賞を受賞したことで一躍世界に名が知られるようになりました。
世界恐慌や二度の大戦を国内生産へのシフトで乗り越え、フィンランド内で確固たる地位を築いていきました。
大きなターニングポイントは、1945年にKaj Frank/カイ・フランクを製品開発の職に任命したこと。
以降、数多くの優秀なデザイナーによって魅力的なプロダクトが生み出されてきました。アラビアの特徴は、高い表現力による独特な絵付と、庶民の生活に重点を置いた使いやすく実用的なフォルム。
日照時間が少なく、家の中で過ごすことが多い北欧の家庭に受け入れられるべく、さまざまな知恵が絞られてきました。歴史が育んできたタイムレスで美しいデザインは色褪せること無く、世界中で愛され続けています。
アラビア製品の心地良さを、ぜひ実感してみてください。
ユーズドということ
この商品は、北欧の一般家庭などで実際に使われていたものです。したがって、カトラリーの跡やくすみ・色あせ、食器洗浄機使用による細かいキズが見られる場合がございます。製造時の出荷基準について
当時の出荷基準および製造技術などにより、釉薬のとび、気泡、鉄分による細かい黒点、貫入(釉薬のヒビ)などが見られる場合がございます。また、多くの陶磁器の裏面には、焼成時の支柱跡が3ヶ所見られることがあります。陶磁器・ガラス製品の個体差について
焼成時の条件や釉薬、手描きということで同じ商品でも色合いや模様が異なることがあります。・について、目立つものはコンディション欄にてご説明していますが、明記しきれない小さなキズ・汚れがあることがございます。
について、違いが大きいものは別の商品として掲載していますが、在庫が2以上の場合は1点1点微妙に風合いが異なることもございますので、北欧ヴィンテージ食器の特性としてご理解いただいた上でお買い求め下さい。
※ヴィンテージ食器については、当店は食品衛生法が求める検査を行っておらず、「装飾品」としての輸入・販売となります。