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ARABIA/アラビア Hattara/ハッタラ スープボウル15cm 002
たんぽぽの綿毛のような模様がかわいらしい、アラビア・Hattara/ハッタラのスープボウルです。
直訳だとhattara=「綿菓子」という意味ですが、綿毛を綿菓子に見立てたのでしょうか。いずれにしても、2色の綿毛はシンプルながらふわりと浮いて風に運ばれていくような雰囲気があります。
実はこの綿毛は意外にも手描きで、バックスタンプの下に小さく絵付師のイニシャルが書かれています。一本一本丁寧に描かれた線は優しげで、綿毛の軽やかさがよく表現されていると思います。
hattaraは1956年にデザインされた比較的古いもので、フォルムはカイ・フランクによる"Bモデル"。
そのキャンバスのような真っ白のプレートにライヤ・ウォシッキネンがデコレートをしたのですが、白い部分を大きく残した配置はこの模様にマッチしていると思います。
4月の終わりから5月にかけて、北欧では草むらから大量のタンポポの綿毛が飛んでくる幻想的な風景が楽しめます。
そんな風物詩を表した、暖かい季節を尊ぶフィンランドならではのものでしょう。
2017年のフィンランド建国100周年を記念して作られたアラビアのマグカップの中で、1950年代のデザインとして選ばれています。
今回は3年半ぶりに入手できたもので、現地でもあまり出会えないものです。
メーカー: | ARABIA/アラビア |
シリーズ: | Hattara/ハッタラ |
デザイナー: | Kaj Franck/カイ・フランク(フォルム) |
Raija Uosikkinen/ライヤ・ウォシッキネン(デコレート) | |
年代: | 1956-1964 |
サイズ: | 上部φ15.5×H5.6cm |
コンディション: | 内側には製造時にできたと思われる薄いシミ、青い点があり、内外に多少の小傷がありますが、全体的には良好なヴィンテージコンディションです。 |
注意事項: | 素材の特性上ごく微細な黒点が見られたり、製造方法の関係でフチに焼成時の支柱跡が見られることがあります。目立つものでなければ画像は用意しませんのでご了承ください。 |
1873年にヘルシンキ郊外のアラビア地区に設立されたARABIA/アラビア。
1900年のパリ万国博覧会で金賞を受賞したことで一躍世界に名が知られるようになりました。
世界恐慌や二度の大戦を国内生産へのシフトで乗り越え、フィンランド内で確固たる地位を築いていきました。
大きなターニングポイントは、1945年にKaj Frank/カイ・フランクを製品開発の職に任命したこと。
以降、数多くの優秀なデザイナーによって魅力的なプロダクトが生み出されてきました。アラビアの特徴は、高い表現力による独特な絵付と、庶民の生活に重点を置いた使いやすく実用的なフォルム。
日照時間が少なく、家の中で過ごすことが多い北欧の家庭に受け入れられるべく、さまざまな知恵が絞られてきました。歴史が育んできたタイムレスで美しいデザインは色褪せること無く、世界中で愛され続けています。
アラビア製品の心地良さを、ぜひ実感してみてください。
ユーズドということ
この商品は、北欧の一般家庭などで実際に使われていたものです。したがって、カトラリーの跡やくすみ・色あせ、食器洗浄機使用による細かいキズが見られる場合がございます。製造時の出荷基準について
当時の出荷基準および製造技術などにより、釉薬のとび、気泡、鉄分による細かい黒点、貫入(釉薬のヒビ)などが見られる場合がございます。また、多くの陶磁器の裏面には、焼成時の支柱跡が3ヶ所見られることがあります。陶磁器・ガラス製品の個体差について
焼成時の条件や釉薬、手描きということで同じ商品でも色合いや模様が異なることがあります。・について、目立つものはコンディション欄にてご説明していますが、明記しきれない小さなキズ・汚れがあることがございます。
について、違いが大きいものは別の商品として掲載していますが、在庫が2以上の場合は1点1点微妙に風合いが異なることもございますので、北欧ヴィンテージ食器の特性としてご理解いただいた上でお買い求め下さい。
※ヴィンテージ食器については、当店は食品衛生法が求める検査を行っておらず、「装飾品」としての輸入・販売となります。