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ARABIA/アラビア Kukka/クッカ マグカップ(黄色い花) 001
Hilkka-Lisa Ahola/ヒルッカ・リーサ・アホラがデザインしたKukka/クッカの大きなマグカップです。
アラビアのアートデパートメント(芸術部門)で制作されたもので、おそらく黒い線も含めて全て手描きによるもの。
このkukka(花)シリーズは彼女が力を入れたシリーズのようで、フラワーベースは形だけでも22種類、モチーフになった花は何色かのバラ、アジサイ、タンポポ、ビオラなどなど多数存在していました。
マグカップについては資料が無く他のサイズなどは不明ですが、フラワーベース以上に見つかりにくい感覚があります。
まるで水彩画のような淡くて優しい色使いが魅力的ですね。フィンランドでは花の無い季節が長く、そうした時期にも室内が華やかになるような意図も込められていたのかもしれません。
メーカー: | ARABIA/アラビア |
シリーズ: | Kukka/クッカ |
デザイナー: | Hilkka-Lisa Ahola/ヒルッカ・リーサ・アホラ |
年代: | 1960-1970年代 |
サイズ: | W14(持ち手含む)×φ10.5×11.4cm 容量約650ml |
コンディション: | 持ち手に引っ掻いたような凹みがありますが、釉薬がかかっていて滑らかなもの。その他、内外にごく微細な黒点、内側に青い点がありますが、その他はきれいで良好なヴィンテージコンディションです。 |


1873年にヘルシンキ郊外のアラビア地区に設立されたARABIA/アラビア。
1900年のパリ万国博覧会で金賞を受賞したことで一躍世界に名が知られるようになりました。
世界恐慌や二度の大戦を国内生産へのシフトで乗り越え、フィンランド内で確固たる地位を築いていきました。
大きなターニングポイントは、1945年にKaj Frank/カイ・フランクを製品開発の職に任命したこと。
以降、数多くの優秀なデザイナーによって魅力的なプロダクトが生み出されてきました。アラビアの特徴は、高い表現力による独特な絵付と、庶民の生活に重点を置いた使いやすく実用的なフォルム。
日照時間が少なく、家の中で過ごすことが多い北欧の家庭に受け入れられるべく、さまざまな知恵が絞られてきました。歴史が育んできたタイムレスで美しいデザインは色褪せること無く、世界中で愛され続けています。
アラビア製品の心地良さを、ぜひ実感してみてください。

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