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ARABIA/アラビア Chymos社のキャンディーポット ブラウン 001
フィンランドのお菓子メーカー・Chymos(チュモス)社がアラビアにオーダーして生産されたキャンディーポットです。
1906年創業のChymos社で最も有名なのは"Marianne"(マリアンネ)という赤と白のストライプ柄の紙で包まれたキャンディで、1990年代にFazer社に買収されてから現在までもフィンランドの定番のお菓子。このキャンディーポットはそのMarianne用に売られたり、販売促進を目的としたものだったと思われます。
本体内側が素焼きのままのタイプもありますが、こちらは茶色の釉薬がかっているもの。外側は色にムラがあって、黄色っぽいところもあり、ルスカと似たような色の出方です。
ブドウかイチゴのような細かな模様が全体に広がってかわいらしく、凹凸のあるつくりなので指の感触も面白いものがあります。定かではありませんが、1962年にUlla Procope/ウラ・プロコッペがデザインしたと言われています。真ん中がぷっくりと膨らんだスタイルも愛らしいですね。
底にARABIAのロゴがあったり無かったりで、こちらは無いタイプ。「LAPPEENRANTA」とは、1922年にChymos社が移ったロシアに近い街のことです。
メーカー: | ARABIA/アラビア | |
シリーズ: | ||
デザイナー: | Ulla Procope/ウラ・プロコッペ(?) | |
年代: | 1960年代 | |
サイズ: | φ8.3(真ん中あたりの最大値)×H8.3cm | |
コンディション: | フタが歪んでいるのと、フタの直径が2mmほど大きいため左右にわずかにずれる点を考慮した価格です。とはいえ、画像は真横からアップで撮っているので、普通の目線だとここまでの違和感はないもの。その他、フタにわずかな傷、本体開口部にも少しの歪みがありますが、全体的には良好なヴィンテージコンディションです。 |


1873年にヘルシンキ郊外のアラビア地区に設立されたARABIA/アラビア。
1900年のパリ万国博覧会で金賞を受賞したことで一躍世界に名が知られるようになりました。
世界恐慌や二度の大戦を国内生産へのシフトで乗り越え、フィンランド内で確固たる地位を築いていきました。
大きなターニングポイントは、1945年にKaj Frank/カイ・フランクを製品開発の職に任命したこと。
以降、数多くの優秀なデザイナーによって魅力的なプロダクトが生み出されてきました。アラビアの特徴は、高い表現力による独特な絵付と、庶民の生活に重点を置いた使いやすく実用的なフォルム。
日照時間が少なく、家の中で過ごすことが多い北欧の家庭に受け入れられるべく、さまざまな知恵が絞られてきました。歴史が育んできたタイムレスで美しいデザインは色褪せること無く、世界中で愛され続けています。
アラビア製品の心地良さを、ぜひ実感してみてください。

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※ヴィンテージ食器については、当店は食品衛生法が求める検査を行っておらず、「装飾品」としての輸入・販売となります。